番外編①sweet days

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「……でも、もしタケルさんの勘が当たったら、私は凄く嬉しいです」 私達は、結婚してもう少しで3年になる。 周りの友人は、結婚してすぐに子供が出来た子もいれば、子供を作らない選択をした夫婦もいる。 本当に、夫婦それぞれ。 それぞれ皆、子供を望むタイミングが違う事は当然だ。 欲しいと思ったときにすぐ子供が出来る事の方が稀だと思う。 だから、特に焦りという程のものはまだそんなに感じてはいなかった。 それでも、まだ見ぬタケルさんとの子供に想いを馳せていた。 「……そうだな。俺も、すげぇ嬉しい」 そう言っていつもクールなタケルさんの表情が少しだけ綻ぶ。 タケルさんはこう見えて子供好きだから、絶対いいパパになるだろうな。 「でも、私の勘が当たっちゃったらごめんなさい」 「それならそれで、お前は婦人科じゃなくて別の病院に行く事。体調悪い事、ちゃんと自覚してんだろ」 「……」 昔から、病院は苦手だ。 だから若い頃は、風邪をこじらせても病院に行かずに自力で治していた。 でももう今はあの頃のように若くない。 本当に何かの病気が隠れていたりしたら怖いから、今回ばかりは素直に頷いた。
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