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「……じゃあ、とりあえず今日からカレーやってみます!」
「いいねいいね!つーかやっぱり伊咲ちゃんとか村瀬君みたいな真面目なタイプって、面白いよね~素直過ぎて。からかいがいがあるっていうか」
「へ?」
仙堂さんは口元を手で覆いながら、何故かククッと笑っていた。
「いや、それより早くパソコン直してもらってもいいかな?」
「あ……すみません忘れてました!今やります!」
仙堂さんからの助言に忠実に従い、この日私は仕事を終えた後雪ちゃんと一緒に家から一番近くのスーパーへ向かった。
最近雪ちゃんと村瀬さんは、タケルさんと私が住むマンションから徒歩10分くらいのマンションに引っ越してきた。
だからこうやって、仕事の後に同じスーパーで買い物出来るのが私は嬉しくて仕方ない。
「絵麻今日何作るの?」
「……今日は、カレーにするの」
じゃがいも、玉ねぎ、人参。
それから牛肉と、市販のカレーのルーをカゴに入れていく。
「絵麻にしては随分オーソドックスなカレーじゃない?今回はカレー粉とかスパイス使わないの?」
いつもと違うカレーを作ろうとしている事に、カゴの中をちらっと覗いただけで気付くなんて。
さすが、雪ちゃん。
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