番外編①sweet days-2

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妊娠している。 この、私のお腹の中に、タケルさんとの子供がいる。 タケルさんが私を好きになってくれた、それ以来の奇跡だ。 「雪ちゃん……どうしよう嬉しくて泣きそう……」 「泣いちゃえばいいじゃん。ていうか、もう絵麻泣いてるし」 涙で滲んだ瞳で雪ちゃんを見ると、雪ちゃんもまた、その猫のような綺麗な瞳を涙で滲ませていた。 「どうしようタケルさんに何て言えばいいんだろ……」 「そのまま言えばいいだけでしょ。あ、でもいい?安定期に入るまでは絶対鳴海さん以外に言ったらダメだからね。妊娠初期は何が起きるかわからないんだから」 「うん。わかった」 雪ちゃんは、お兄さんの奥さんが以前一度初期流産をしているらしく、そういう事に凄く詳しい。 今はそのお兄さんの奥さんも、この間無事に女の子を出産して、雪ちゃんはその姪っ子にメロメロになっている。 「休憩時間まだあるよね。よしじゃあ、行くよ絵麻」 「え……次はどこに?」 「どこって、旦那に報告に決まってるでしょ」 え?タケルさんに報告って……今から?
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