番外編①sweet days-2

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翌朝。 タケルさんより少し早めに家を出て最寄りの駅まで向かうと、偶然駅のホームで雪ちゃんと遭遇した。 「絵麻おはよ。今日いつもより早いじゃない」 「うん、今日は早出勤務なの。今抱えてる案件ちょっと時間かかるから、朝少し早く行って仕事取りかからないと間に合わなくて」 今日は残業しないで早く帰って、妊娠検査をするから。 その分いつもより早めに出勤して調整しないと。 ちなみに雪ちゃんは今も受付だから、当然他の社員よりは毎日早く出勤している。 私も1年前は、雪ちゃんと一緒に受付に立ってたんだよなぁ……懐かしいなあの頃が。 「ねぇそういえばさ、昨日のカレー、どうだった?鳴海さんの反応」 雪ちゃんがウキウキした様子で聞いてくる。 「……何か凄く理にかなった事言われちゃった。私には手抜きなんて無理だから、普段通りでいいって」 「何だ、つまんなーい」 つまんないって雪ちゃん……もしかして雪ちゃんも、仙堂さん同様私をからかってる? 「あの女の事は?営業部に出入りしてる究極の美女の事。何か言ってた?」
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