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……究極の美女。
「タケルさんはハッキリ狙われてるなんて言わなかったけど……仙堂さんが言ってた事は間違ってないと思う」
「でもどうせ鳴海さん、そんな女なんか眼中にないから安心しろとか言ってなかった?俺はお前しか見えてないんだから、とか」
ニヤニヤ茶化すように言ってくる雪ちゃんを、思わず凝視してしまった。
どうして雪ちゃん、タケルさんが私に言ってくれた言葉を知ってるんだろう……。
「何驚いた顔してんのよ。大体あんた達の甘ーい会話なんて簡単に想像出来るから」
「甘い会話って……」
「それより絵麻今日は体調大丈夫なの?昨日、空も心配してたよ。あまり体調悪いの続くようなら、病院行った方がいいんじゃないかって」
今日は朝起きたときに特に具合が悪いと感じる事はなかった。
ベッドから起き上がるときに、少しだけふらついたけど。
もともと貧血気味だから、そのせいもあるのかな。
でもタケルさんの勘が当たっているって事もあるかもしれないし……。
「病院行くなら、私付き添うよ。まずは内科で診てもらった方が……」
「あのね、雪ちゃん」
私は電車が来るのを待っている間、雪ちゃんに昨日タケルさんに指摘された、妊娠の可能性について伝えた。
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