番外編①sweet days-2

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「えっ!?妊娠!?」 周りに聞こえないように小声で話したつもりなのに……。 雪ちゃんのリアクションが大きすぎて、結局周りの人達にも一部聞こえてしまった。 「ゆ、雪ちゃん!声抑えて……」 何となく、周りの人達の視線を感じる気がしてしまう。 「あ、ごめん。でも妊娠って……絵麻、鳴海さんに指摘される前にその可能性に気付かなかったの?」 「気付かなかったっていうか、全く思い当たらなかったわけじゃないけど、私の勘だと今回は違う気がして……」 今日も下腹部痛は断続的に感じている。 本当にチクチクと少し痛むくらいだから、仕事に支障はないけれど。 「でね、今日仕事終わったらすぐ妊娠検査薬買って調べてみようと思ってるんだ。私の勘では妊娠じゃないと思うんだけど、タケルさんの勘だと妊娠の可能性が高いって言うから……」 「……ふぅん。絵麻、今日昼休憩何時に入る?」 「へ?」 いきなり話が飛んだ気はしたけど、私と雪ちゃんの会話にはよくある事だから、特に気にせずに休憩に入る時間を教えた。 「一応今日は12時に休憩入ろうと思ってるんだけど……」 「12時ね」 そしてそのまま話題は変わって、私達はお喋りに夢中になりながら会社へと向かった。
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