番外編①sweet days-2

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いざ会社に到着すると、夢中になるのはお喋りではなく断然仕事。 システム部の扉を開けると、出社している社員さんはまだほんの数人。 私は朝の挨拶を交わしながら、自分のデスクに向かいパソコンを立ち上げた。 「……よしっ」 気合いを入れて、パソコンの画面に集中しながらキーボードを素早く叩いていく。 時間も忘れて仕事にのめり込んでいると、いつの間にか後輩の沙耶ちゃんが出社していてコーヒーをデスクの上に置いてくれた。 「ありがとう沙耶ちゃん」 「いえいえ。それより先輩、今日いつもより早いですね」 普段の私は結構出社時間ギリギリに着くことが多い。 沙耶ちゃんは、必ず私より先に出社していて他の社員さんにコーヒーを淹れたりしてくれている。 私が新入社員の頃は、そこまで気が回らなかった。 「うん今日は残業出来ないから、早めに出勤して仕事定時までに終わらせようと思って」 「へぇ~あ、もしかして鳴海課長とデートですか?」 「あ……うん、そうなんだ」 本当はデートじゃないけど、一応、そういう事にしておいた。
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