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沙耶ちゃんと少し雑談をしていると、続々とシステム部の社員さん達が出勤してきて、あっという間に室内にはパソコンのキーボードを叩く音が響き渡る。
部署ごとによって、ちゃんと決まった時間に朝礼をするところもあるみたいだけど、システム部はかしこまった朝礼は一切ナシ。
皆出勤したら自分のデスクでそれぞれに割り当てられた仕事を黙々とこなしていく。
……この空間、やっぱり好きだな。
「伊咲、お前何パソコン見つめながらニヤニヤしてんだよ」
「ニヤニヤって……別にしてませんっ」
「してたっつーの。また旦那の事でも考えながら変な妄想膨らませてたんだろ。いつまで新婚気分なんだか」
確かにそういうときもあるけど、今は違うもん。
ちょこちょこ部長に口を挟まれながらも何とか仕事は順調に進んでいった。
時計を見ると、丁度12時になるところだった。
もうお昼かぁ……。
今日はデスクでぱぱっとお弁当食べて、またすぐ仕事に取り掛かろうかな。
そう思いながらパソコンのデータを保存していると、システム部の扉が開いて雪ちゃんが颯爽と入ってきた。
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