番外編①sweet days-2

26/26
462人が本棚に入れています
本棚に追加
/26ページ
「……あ!」 パッと腕時計で時間を確認すると、休憩が終わるまであと僅か。 お昼ご飯まだ食べてないんだった……。 急いでシステム部戻って、自席で食べれば間に合いそう。 そこでいつものように走ろうとしてしまったけれど、足を踏み出した瞬間走るのをやめた。 もう私1人の体じゃないんだから、気をつけないと。 エレベーターまでは走らずに少し早足で歩いて、何とか休憩時間内にシステム部に戻りお弁当を食べる事が出来た。 「何だ伊咲、お前今から飯食ってんのか。雪ちゃんとランチ行ってきたんじゃなかったのかよ」 昼休憩から戻ってきた部長が、だるそうにあくびをしながら声をかけてきた。 ……そういえば雪ちゃん、私とランチに行くからって部長の誘い断ったんだったっけ。 「食べてきたんですけど、またお腹空いたんです」 「お前、そんな食ったら太るぞ。もう若くないんだから、一度太ったら痩せねーぞ」 食べすぎで太るのは嫌だけど。 でもきっとこれから、妊娠で体重が徐々に増えていくんだろうなぁ……。 気を抜いて太りすぎて、タケルさんに嫌がられないように気をつけないと。 なんて、部長のくどい話を聞き流しながら、またタケルさんの事ばかり考えていた。
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!