番外編①sweet days-2-2

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「どうしたんですか?」   「いや、可愛い事言うなと思って」 「かっ……」 可愛い事!? え、私、そんな可愛い事今言ったっけ……。 ていうか可愛いって……タケルさんに久々に言われた気がする……。 「具合が悪いときは夕食も風呂もやらなくていいから。帰ってきたら俺がやる」   「……ありがとうございます」 「でも、出迎えだけは毎日して。俺も結構好きだから、あの時間」 それは、私がいつも玄関でお帰りなさいと言って出迎えるスタイルが結構好きだって事……だよね? 「わ、私は結構じゃなくて、凄く好きです!」 ソファーで寝たままの状態でそう宣言すると、タケルさんはその言葉がツボにハマったのかブハッと吹き出して笑った。 「……ほんと、天然爆弾」 そしてひとしきり笑った後、そんな意味不明な言葉をボソリと呟き私にキスをくれた。 「何ですか天然爆弾って……」 「それぐらい自分で考えろ」 タケルさんと結婚して3年目の春。 タケルさんと、私と、私のお腹に宿った2人の赤ちゃんと。 ……新しい生活は今やっと始まったばかり。
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