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すぐに呼ばれたタケルさんが診察室に現れて、私の隣の椅子に座る。
どうしよう。
エコーで診ているとき、何も言われなかった。
もしかしてまだ時期が早くて何も見えないとか、それとも妊娠は間違いだったとか。
もしくは……。
と、嫌な予感ばかり頭を駆け巡っていたとき。
隣のタケルさんが、無言でぎゅっと私の手を握り締めてくれた。
そうだ。
私、強くならなくちゃ。
隣にいてくれるタケルさんのように、もっと強く……。
「鳴海さん。エコーで診た結果ですが、妊娠していますね」
女医さんからその言葉を言われた瞬間、握り締めていたタケルさんの手に力がグッと込められた。
そして私はというと。
検査薬で妊娠を知った、あの瞬間の喜びを超える喜びが胸に押し寄せてきて。
一瞬で破顔して、涙がボロボロ零れてきてしまった。
「……本当ですか?」
「本当ですよ。これがエコー写真です」
女医さんに渡された、1枚の写真。
そこには間違いなく、小さな丸い生命がハッキリと写されていた。
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