番外編①sweet days-2-2

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その日の夜。 早速今日から、とりあえず今私が取り組んでいる仕事の3分の1ほどを部長にお任せして定時に上がった。 一応他の社員さんには、妊娠の事は伏せたままで。 「えっ鳴海先輩、体調悪いんですか?」 「う、うん、ちょっと……それで部長に少し残った仕事頼む事になったから、しばらく残業しないで定時で上がるんだ」 「えっ部長に?……それ、大丈夫なんですか?」 沙耶ちゃんは私の体調よりも、部長に仕事を頼んだ事の方を心配していたけど。 定時で上がりいつものようにスーパーに行って買い物をして。 帰宅して、お風呂を沸かしている間に夕食を作る。 タケルさんは無理しないようにって言うけど、結局気が付いたらいつもと同じ行動をしてしまっている自分。 でも、普通の家事ぐらい、いつも通りやったっていいよね。   そう思って余裕で張り切っていたけど。 夕食を作っている最中、本当に突然吐き気に襲われてしまった。 「……」 これがいわゆる悪阻の症状なのか。 でもネットで調べた感じだと、悪阻が始まるにはまだ早い気もするし……。 だけどそんな思考はもうどうでもよくなる程具合が悪くなってしまって。 数分後には、キッチンに立っていられなくなってソファーに倒れ込んでしまった。
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