番外編①sweet days-2-2

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インターフォンが鳴った数分後、タケルさんが自分で鍵を開けて帰宅して。  そして帰宅したタケルさんは、ソファーで悶えている私を見て声を上げた。 「絵麻!どうした?」 珍しく血相を変えたタケルさんの表情が視界に飛び込んできた。 「……タケルさん、お帰りなさい……」 「お帰りじゃなくて。どうした?具合悪いのか」 「……急に吐き気がきて、さっきちょっと吐いちゃって、そしたら全然治まらなくて、動けなくて……」 本当は喋るのも気持ち悪いぐらいだけど、何とかタケルさんに伝わるように必死に言葉を振り絞った。   「悪阻だなきっと。他に症状は?」 「腹痛がさっきまでずっと……チクチクっていうかズキズキする感じで……でも今は治まりました」 何だろう、タケルさんが帰ってくるまでは確かに痛かったはずなのに。 タケルさんの顔を見た瞬間、ふっと痛みが解放されたような気がした。 「腹痛か……出血は?」 「ないです……」 まるで医者のように、タケルさんは落ち着く声で次々と私に症状を聞いてきた。 念のためと言って、昨日受診した病院に電話をしてくれた。
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