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その後、病院で診察してもらい、結果は無事に異常ナシだった。
そして、いつもより早めに帰ってきてくれたタケルさんにメールでは伝えきれなかった今日の事を報告した。
「なるほどね。そういう理由でケンカしたのか」
「もう、タケルさんからも一言カケルにガツンと言ってやって下さい」
この件の張本人のカケルはというと、夕食をぱぱっと食べ終えて、今はソファーの上でくつろぎながら絵本にひたすら夢中になっている。
「まぁ、でも良いんじゃない?女なら誰にでもデレデレするような男になってほしくないだろ」
「そういう問題じゃないんですよ?ていうか、タケルさん、カケルに変な事吹き込まないで下さいよぉ……」
「変な事って?」
「タケルさんが、好きな人にだけ優しくするって言ってたから、それをカケルったら真似しちゃってるんですよ」
若干タケルさんを責めるような言い方をしたつもりだったのに。
タケルさんは何故か少しも悪びれず、むしろたまに見せるあの不敵な笑みをニヤリと浮かべた。
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