番外編④precious days

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「……あやまったよ」 「嘘つくな」 カケルの嘘をすぐに見破ったタケルさんの鋭い視線を受けて、カケルは次第に顔を歪め始めた。 「嘘つきは嫌いだって前に言ったよな?」 「……ごめんなさい」 瞳からポロポロと零れ落ちる涙を拭いながら、カケルは小さな小さな声で、タケルさんにごめんなさいと謝った。 「カケル……」 と、泣き出してしまったカケルに歩み寄ろうとした瞬間。 タケルさんが、いとも簡単に泣いているカケルをふわっと抱き上げた。 カケルはメソメソ泣きながら、タケルさんの体にぎゅっとしがみついた。 タケルさんはそんなカケルを愛しそうに見つめながら、頭を優しく撫でていた。 「翔。明日保育園行ったら、泣かせた子とケンカした子にちゃんと謝れ。お前だけが悪い事じゃないけど、お前にも悪いところはあっただろ?」 「……うん。ちゃんと、ごめんなさいって言う」 「よし、えらい。じゃあ、この間買った新しい絵本でも読むか」 「うん!パパがよんでくれるの?」 泣いていたはずのカケルの顔がぱっとキラキラした表情に変わる。 子供って本当に、無邪気で可愛い。
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