番外編④precious days

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「雪ちゃんは綺麗でいつも良い香りがするから好きなんだよね?カケル」 「うん。でもいちばんすきなのはママだよってさっきゆったじゃん」 「そうだったね。タケルさん、カケルったらそんな嬉しい事言ってくれたんですよ。私もう感激しちゃって……」 するとそこで、私の話を遮るようにカケルが口を挟んだ。 「あのねパパ。ママも、いちばんすきなひとは僕なんだって」 「……へぇ。そうなんだ。ふーん」 タケルさんの鋭い視線が、ズキズキと体に刺さる。 もしや、何か怒ってる? 「じゃあ、俺は?」 「え?」 「お前の中で、俺は今何番なわけ?」 軽く余裕な笑みを浮かべながら、でも少し機嫌の悪そうな顔で私を真っ直ぐ見つめるタケルさん。 タケルさんが私の中で何番かだなんて、そんなのわかりきってる事なのに。 敢えてこうやって聞いてくるタケルさんの可愛いヤキモチが、たまらなく好きだったりする。
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