番外編④precious days-2

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「……ママ、パパ……おやすみなさい」 私はその小さな手をギュッと握り返した。 カケルを挟んだ向こうで寝ているタケルさんも、瞑っていた目を開き、カケルを愛しそうに見つめていた。 そしてタケルさんと一瞬目が合い、2人で一緒に笑みを零した。 「……おやすみ、カケル」 この日は3人で寄り添い、手を繋いで眠った。 この先、離れる事がないよう願いながら。 いつまでもこのままで、どうしてもそう願いたくなってしまうけど、変化が訪れない人生なんて、きっとどこにもない。 必ず、変わるときはやってくる。 でも、それでも。 変わらない愛はある。 変わらない幸せは、絶対にあるって信じてる。 ……ここにあるって、信じてる。 宝物のような愛しい2人の寝顔を見つめながら、強く強く、思ったんだ。 END
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