番外編④precious days-2

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撮った写真は消えないようにすぐ保存。 こうやって皆で集まる機会はあっても、写真を撮ろうっていう雰囲気になる事はあまりない。 「よしっじゃあ焼肉再開!伊咲ちゃん、ビールおねがーい」 「あ、はいっ」 「だから、人の嫁を気軽に使うなっていつも言ってんだろ」 結局その日の焼肉パーティーは夜遅くまで続いた。 皆が帰宅して後片付けが全部終わった頃には、カケルはもうぐっすり眠っていた。 「翔、寝た?」 「はい。今日は遊び疲れたんですねきっと。隼斗君も雪ちゃんもいて、カケル凄く楽しそうだったし」 普段の平日は、私も働いているからカケルはほとんどの時間を保育園で過ごしていて、こうやって遊んであげれるのは週末だけ。 だから、普段あまり笑わないカケルが楽しそうに走り回りながら笑っているところを見ると、嬉しくて仕方なくなる。 私もやっぱり残業とかで保育園のお迎えが遅くなってしまうときがたまにあるから、カケルにはきっと寂しい思いをさせてしまってるんだろうな……。
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