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「えまおばちゃんごはんできた!?」
「もうちょっと待ってね隼斗君。あと少しでご飯出来るから」
「おなかすいたー!」
「はやとうるさい」
「なんだよカケル!」
お腹を空かせた隼斗君がカケルに掴みかかり、いつものプロレスごっこが始まる。
プロレスごっこと言っても、そんな激しいものではなく、ただじゃれているという感じだけど……。
「はい、ストップ!翔も隼斗も、ご飯出来るまで私が一緒に遊んであげる」
「わーい!ゆきちゃん、なにしてあそぶー?」
隼斗君もさすが仙堂さんのDNAを色濃く受け継いでいるのか、雪ちゃんに相当懐いている様子。
それにしても、どうして雪ちゃんの事は『ゆきちゃん』で私の事は『えまおばちゃん』?
私にだけ、おばちゃんが付属されるのは少し複雑だ。
「何作ってんの?」
「え、あ……カケルと隼斗君にお子様ランチ作ってるんです」
キッチンの方へ覗きに来てくれたタケルさんに、もう少しで完成するお子様ランチプレートを見せた。
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