半分

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俺は大きな賭けに出たんだ。 俺は運命を信じる。 だから俺の信じる通りの結果だったら付き合ってほしい」  森之宮さんは自信たっぷりにほほ笑んだ。この自信に私の仮面は砕けそうになっていた。 心の奥底にある私が叫んでいるような。その叫びに森之宮さんは耳を傾けていたのかな……   そんな無防備な私を優しくエスコートするように、占いショップに導かれた。 大きい机の上に羽のペン、水晶、タロットカードが置いてある。 そこに黒髪ロングの東洋系の神秘的な顔立ちをした愛美さんがいた。 愛美さんは私たちを見るなり、 「あなたたちの出会いは運命なのか……知りたいんだよね?」  愛美さんは、さっきまでのやりとりを見ていたかのような問いかけをした。 「え……はい」  そう言うしかなかった。 「私が言わなくても実は分かっているよね。お互いが出会ったことは運命なんだって。 そして会ってしまったらもう離れられないってことを。どうしてだと思う?」 「どうしてですか?」   心が揺さぶられるその言葉に反応せざるを得なかった。 森之宮さんは黙って聞いていた。 「それはね、ツインソウルだからだよ。だから目と目が合ったとたん、離せなくなる」
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