森之宮さん

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えっと……私には彼氏が……って告白された訳でもないのに、そんな事を言うのも自意識過剰みたいだよね。 「わかりました。 お気に入りのイタリアンに案内しますね」 心臓の鼓動がどんどん早くなっていく。 「よろしく~」 森之宮さんはそう言うと、先に会社に入って行った。 「山口さん、赤ちゃん保険一件。 森之宮さん、5000万の保険一件獲得!」 営業部に入り契約の報告をしようと課長の所に行くと、ちょうど森之宮さんも新規契約の報告をしていた。 その後、すぐに課長が全員に私達が契約を取れた事を発表した。 森之宮さんは今日東京本社に来たばかりなのに。 「庁舎の引き継ぎでたまたま結婚が決まった人がいて、本当に運が良かったんですよね」 「2人とも良くやった! 今日は森之宮君の歓迎会と、いきなり契約を取ったお祝いだ。 いつもの居酒屋で俺のおごり。 来れる人は来て」
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