1. 2年生の春

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イライラする、イライラする。 「ふっ、はぁ……ン…」 イライラする。 「ハァ…ハァ…………、外ではやるなって、前も言ったんだろ…。」 -----息が苦しい 「ん…、夜だし、別に良いだろ?キスくらい、見る人もいねぇし。…………ていうかもう一回。」 「おいッ待っ!?…………ふッ……」 -----嗚呼、こいつはこういうキスをするようになったんだな。 舌が絡み合って、上顎が擦られ、息が奪われる。どこで知ったんだろう?前に会った奴が教えたのかもしれないな………。 まだイライラが止まらない。 -----ねぇ、苦しいよ… 「…………ン…好きだよ、ケイ。」 お前はきっと知らないだろう、お前のこの一言はどれだけ俺の壊れかけた心を突き刺さるのか…。俺は……… 「ん、ふっ………マサ、マサ。」 その大きい背中に回した手はまだ緩めなさそうだ、と自己嫌悪をする。 -----(好きだよケイ。) -----(俺も好きだよ、マサ。) 俺はきっともう昔みたいに言えなくなったんだろう。
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