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「お嬢さん。どうしたの?こんなところにいたら寒くて凍えてしまうよ」
「さあさあ、うちへ寄って行きなされ。暖かいスープをあげようね」
「おじいさん、おばあさん、ありがとう」
無垢な少女は愛くるしく笑う。
その数日後、老夫婦の変わり果てた姿が発見された。家の中は惨劇の後。飛び散る血飛沫が四方を赤く染める。転がる人だった2つのモノと床一面に広がる赤。
開け放たれたドアに向かう、小さな赤い足跡が1人分だけ残されていた。
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