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それだけではなく1年後、1周忌の法事のさいにまた不思議な事が起きたのです。私は法事の支度で忙しくしていのですが、なぜかそわそわして法事にきているみんなに挨拶をしたいと祖母が言ってるような気になりました。あまりせかされるので、和尚さんにその事を話しました。和尚さんは、感じやすい人もいるからねと言っていました。
その後も祖母は強く強く私に話をさせろとせかしました。ひだり半身まひしていた祖母と同じ様に左手が動かなくなりました。そのことをまた和尚さんに言うと、じゃぁ、話させてやりましょうとなりました。和尚さんが、お嫁さん(私の事) が話したい事があるから聞いてほしいと挨拶をしました。
私は下座に正座したとこまではおぼえていましたが、気づいたら泣いていました。みんなに聞いたら、なきながらみんなに
「今日は私の為に来てくれてありがとうございました。迷惑をかけて死んでしまい申し訳ありませんでした。残された家族の事、宜しくお願いします」といつもしていた祖母と同じ左手をかばう格好でいったそうです。
私はなぜかすっきりしていました。法事に来てくれた親戚の人達には「いいものをみせてもらった」と口々にいってくれました。
これが私の体験した話です。
完
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