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やがて数ヶ月後、2人に運良くチャンスが巡ってきた。
なんと、その12人が行方不明になった心霊ロケに出演することになったのだ。
どうやらその制作会社はポジティブで、ロケで行方不明の真相を探りに行こうというコンセプトだった。
というワケで、早速ロケの準備が組まれた。
出演するメンバーはエンバシー・ロイヤルの他に、後輩芸人のイースト&ウエストの西村倭(ニシムラ・ヤマト)と東崎桂馬(ヒガシザキ・ケイマ)、そして美人で話題の後輩芸人の花物語の大那地絢香(オオナチ・アヤカ)と山隈咲子(ヤマグマ・サキコ)という頼もしい助っ人。
何故なら。
大那地「咲子がまたスゴいんですよ。何と、お父さんが心霊研究家で、何度も心霊番組に出てる血統書つきの心霊芸人ですからね!」
山隈「お父さんの名誉のためにも、頑張りま~す♪」
更に、西村は合気道の有段者で高校の頃は県大会で連続優勝を果たしたことがあり、東崎はピンの頃何度も心霊ロケという修羅場をくぐった経験者だ。
つまり、後輩たちが体を張ってロケをして、エンバシー・ロイヤルは心霊研究家の後藤隆英(ゴトウ・タカフサ)と霊能者の弓削華月(ユゲ・カゲツ)と一緒に別な場所からリアルタイムで見守り、万が一のことがあったら駆け付けるのだ。
合気道有段者の西村と廃墟や廃村に詳しい大那地、そして心霊ロケ経験者の東崎と山隈という実力者揃いの後輩たちが、行方不明の出た心霊ロケに堂々参戦してくれたことに、もはや怖いものナシである。
そしてロケ当日。
イースト&ウエストには河地というカメラマン、花物語には沼尾というカメラマンが同行することが打ち合わせで決まり、みんなは例の心霊スポットへ向かった。
東京駅から車で3時間。
全員は問題の場所に到着した。
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