林檎と夢

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たまに、回数を重ねると私を自分の彼女だと勝手に分類し、束縛してくる人もいたが、牧口さんはそんなことなかった。 「今日、ホテル行くか」 「はい」 にかっと笑うと、まるでお茶にでも誘うように、私をホテルに誘ってくる。 私が牧口さん以外の男と寝てることを知ってても、嫌がったりしない。 なぜなら。   牧口さんと関係してたとき、一度だけ修羅場になったことがある。 牧口さんは彼女持ちだったから。 仕事が終わってホテルに入る前に軽く飲んでたら、彼女が乗り込んできた。 「このあいだから怪しいと思ってたら、やっぱり浮気してた」 「は?」
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