第二章

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「あっ……うっ…これは……」 俺はアタフタしてる和奏に微笑みかけ、部屋の鍵を内側からロックして、ベッドに近付いた。 「あの…翼…」 俺はベッドの上に腰掛けジーッと和奏を見つめた。 「何してたんだ?」 「ごめんなさい…その、翼が…」 ゴニョゴニョ言って何を言ってるのか全然分からない。第一なんで俺の部屋にいるんだ? 「とりあえず何してたんだ?」 和奏は頬を赤らめ俯いてしまった。とりあえず言おう…襲いたい。 「翼が…エッチな本…隠し持ってないか確認してただけです。」 なんだそんな事か…残念だが俺はその様なバレたら気まずいエッチな本は持ってないぜ!と言っても俺も健全な男だ。携帯と言う便利な道具にいっぱい納めてあるぜ! 俺は良之と違って馬鹿じゃないぜ! 「はぁ…なあ和奏?」 「ん?」 俺は和奏の体を舐めまわすようにジロジロ見てニヤッと笑った。 「目の前に魅力的な体があんのに…エロ本なんざ必要無いだろ?」 すると和奏は自分の体をジロジロ見始めるといきなり顔をボンっと赤らめた。 「いやぁー!!!!!翼のケダモノー!!!!!」 「あっ!ちょっと待て!」 俺は反射的に出て行こうとする和奏の腕を掴んだ。掴むとジタバタとまだ暴れる和奏。 「あのよ……明日デートしないか…」 「えっ?」 和奏の動きが止まり俺をジッと見る。止めろ…そんな目で見られたら恥ずかしいじゃねーか! 「だから、デートだって…ほら、お前の指輪…壊されちまっただろ…だから買いに行かないか」 「……………」 俯いて黙ってしまう和奏。やっぱり嫌だったかな。 「嫌なら、良いんだけどよ」 「行く!絶対行く!」 「あ、ああ!じゃあ明日の10時に出発な!」 「うん!絶対だよ!」 なんだ?いきなり笑顔になったと思ったらあんなにテンション上がっちゃって…まあいいや、明日は和奏との初デートだ。気合い入れて行くぞー! やっぱり恋人とデートをした方が楽しいよな!もうディアブロ様なんか忘れてやる。
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