第二章

6/38
前へ
/47ページ
次へ
そして次の日~! ついに今日は和奏との夏休み明け初デート!胸を踊らせ!下半身に眠る毒虫を抑え俺は出発一時間前から私服に着替え一階のリビングで待機中 「兄さん……どっか行くの?」 ウキウキ気分でモンハーをプレイしていると千里が無表情で目の前に立っていた。 またしても神出鬼没と言うか一度紅葉に会わせてみたいな。どんな反応をするだろうか? 「ああ!今日は和奏とデートだぜぃ!」 「あっそ…」 ほらほら…素っ気ない所だって紅葉そっくり。やっぱり会わせてみたいな。 「つかお前も、高校生何だから男でも誘ってデートにでも行けよ日曜日何だしさ?」 「私は…恋人なんていらない…」 全く…こいつの将来が危ないぜ…もしかしたら千里は一生恋人すら作らないかもしれない。 「あっ!そうだ!良之なんかどうだ?あいつなら年がら年中暇だからよ?誘ってやろうか?」 「絶対……嫌」 こいつ本気で良之が嫌いらしい…いつも無表情の千里が良之の名前を出しただけで顔を歪めた。あいつ相当嫌われてんな。それもそれで可哀想だが。
/47ページ

最初のコメントを投稿しよう!

48人が本棚に入れています
本棚に追加