第二章

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「お~い和奏~!まだか~」 現在 10時ちょっと過ぎ、今だに和奏の身支度とやらが終わってないらしく俺は玄関でしばらく待機。 全く女の子は身支度が長すぎ何だよな。自分の魅力に気付いて無いのかね?めっちゃフリフリのドレス着たって可愛いくらいなのに……いや、逆に目立つか。 「お待たせ!翼」 「たくっ…遅いぞ…ん?」 和奏は至って普通の私服なのだが、なんかその私服は見覚えがある。 「それって千里の服か?」 「うん!私自分の服とか無いから」 やっぱり、つか千里の野郎どこ行くとか言っときながら知ってたんじゃねぇか… そう言えばこいつオシャレと言う類の物には全然興味無いからいっつもワンピースだったよな。 なんか俺、ワンピースと浴衣と刺激のあるブルマを着た和奏しか見たことないな。 いや後メイド服…ってあれは一番思い出したくないや。 「そうか、んじゃ行くか!」 「うん!」 俺達は家を後にして駅へと向かった。歩いてると周りの通行人(おっさん)達がこっちをジロジロと見てくる。 気持ち悪い…そんな目で和奏を見るんじゃねぇ 俺は無意識に和奏の手を握った。 「つ、翼?」 体をピクッと反応さ、こちらを見る和奏に優しく微笑んだ。 「都会は物騒だから手、繋いどこうぜ…」 和奏がいなくなるトラウマが俺には身に付いていて…和奏を離したくなくて俺は和奏の手を再度ギュッと握り締めた。
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