第二章

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「知らないか?知ってんのかと思った。」 「何?翼私がいない三日間何かあったの?」 言いたくないな…。だって言ったら絶対幻滅するって…。 「いや、別に?」 うわっ…もういかにも何かありましたよ的な反応をしてしまった。 「なんか、隠されると妙に気になるんだけど?」 いや、だからね…そんな不審者を見るような目で見ないでくれよ。 畜生…何故に俺はこんな話をし始めたんだ!初めて和奏に追い込まれた気分だ。 「まあ良いじゃねぇか!俺は過去を振り返らないんだよ!」 「ん~?スッゴく気になる!」 だからね…そんな目で見ないでおくれよ…俺だって思い出したく無いんだからさ。 「ま、まあ良いじゃん!今はこうして一緒に居られんだからよ!」 「そうだよね、でも何かあったら私にも相談してよね。私は…その…翼のお嫁さんなんだから」 ああ…バカップルって思われても構わないから抱き締めたい。 真っ赤に俯かれたら俺の心臓がバクバクしっぱなしになるじゃんか! まあここは我慢して強く手を握り締めるだけにしておこう。 「ああ…でも大丈夫だ。お前がずっとそばに居てくれればな…それだけで俺は良いんだ。」出来る限り、和奏に迷惑をかけないように、安全に学校を卒業してやる。 来年から会えなくなるけど、再来年帰ってきた時は胸を張って和奏を養っていける。絶対二人で暮らす為に……
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