第二章

11/38
前へ
/47ページ
次へ
そんな話をしていたら駅に到着。 やっぱり都会駅前だってのにうじゃうじゃと人がいる。やる気無くすな…。 「和奏、切符買ってくるからここで待ってろよ。」 「うん!わかった」 とりあえず和奏をベンチに座らせた。一人にするのは気が引けたが切符を買うくらいなら大丈夫だろう。 「絶対動くなよ」 「大丈夫だよ!」 俺は和奏の頭を軽く撫でて切符を買いに行った。俺達が乗る電車は45分発の電車だ。切符を買ってしばらく待つことになる。 「まだ20分か…全然余裕だな」 俺は二枚切符を買い和奏の元へ戻った。 う~んやっぱりデートと言うのは良いもんだな!高校入学して女子から何回か告られた事はあるが全て断った俺。 いや、だってさ…今時の高校生って彼氏彼女がいるだけで舞い上がって飽きたら別れるそう言う関係が嫌いな俺は彼女と言うものを作らなかった 高校三年に進級してからもう最悪だった。あ~何というか俺が野球部のエースピッチャーになってから女の子が群がるのなんの!男子からは邪険にされて初めて女の子が鬱陶しいと思った。 夏休みに入ってから和奏と再開して絶対結ばれる事は無いと思っていたら両思いで…初めて女の子を好きになったんだ。 はぁ…あれで安曇野村に帰ってなかったら絶対楽しい学校生活を送れなかったな…。 今思えば足怪我して正解だったかも…俺の足に打球を当ててくれた打者に感謝だな。
/47ページ

最初のコメントを投稿しよう!

48人が本棚に入れています
本棚に追加