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と、そんな事を思いながら和奏の貧しい胸に顔をうずめていると……
今となれば顔の~割に小さな胸が♪少し~鼻に~かかるその声も~♪
携帯の受信音!Mr.Children!overが流れた!
今俺が思っている事が曲で流れたよ!桜井さん!あんた俺の心を読んだのかい!すげぇ…やっぱり桜井さんはただ者じゃねーや…
とまあ、俺は和奏から離れ携帯のディスプレイを確認。
【良之です】
件名書くかおい…しかも良之ですって…
『後10分程でそっちに行くからよろしく頼むぜ!愛しの和奏ちゃんによろしく言っといてくれ!』
と言う内容だった。この小説の為に絵文字は控えてくれたか…変態の割には気の利く野郎だぜ!
俺はベットから降りて寝巻きのスウェットを脱ぎ捨て花柄のトランクス姿だけになった。
「ちょっ!翼…まだ私がいるのに…急に脱ぎ出さないでよ!」
頬を赤く染めて俯く和奏。そういや和奏の存在をすっきり忘れていた。
「俺達恋人同士だぜ?別に構わないだろ?」
「で、でもぉ」
俯きながらモジモジしだす和奏ちゃん、誘ってるようにしか見えん!
俺は意地悪そうにニヤッと笑うと和奏にズイズイと近付いた。
「朝っぱら… …男女が密室の部屋に二人きり…男はパンツ一丁…女は誘ってる。さあ…今する事と言えばなんだ?」
和奏との距離は既に顔と顔が目の前にある。和奏の表情は少し怯えていて不意に俺の下半身へと視線を向けると大きく目を見開いた。
「イヤァァァァァァ!!!!!!!!!翼のケダモノー!!!!!」
和奏は俺の腕からすり抜けて部屋を勢い良く飛び出していった。
静けさのます俺の部屋で俺は呟いた。
「男の下半身は凶器だぜ」
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