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「翼くーん!恋女房が迎えに来てあげたよーん!」
外から馬鹿の声がする。ふっ…あいつ馬鹿じゃないか?恋女房なら俺の目の前にいるぜ!
「あっ!良之くん来たよ!早く行こ!」
ニッコリと俺に微笑むとギュッと俺の右手を握り締めた。
「あ、ああ!」
たくっ…意識するって楽じゃねーな。俺は椅子に掛けてあった鞄取り玄関に向かった。
玄関を開けると眩しい日差しと共にデカ男の良之が手を振りながらこっちに近付いてきた。
「ヤッホー翼!ウッヒョ~!和奏ちゃん今日も綺麗だね~!」
「おはよう!良之くん!」
こいつは朝から元気な奴だな。頭が痛くなるぜ
「マァァァィイスィィィットハニィィィィィー!千里!今日も愛してるぜ!」
「ウルサい…目障り…消えろ…」
良之は崩れ落ち千里は何も無かったかのように歩き出した。
やっぱり紅葉に似てんな。
「つ~ば~さ~!!!!!!!どういう事だ!千里は俺の嫁さんにしていいんだろ!約束だよな!」
俺の腰にすがりついてくる良之を見てると妙に蹴り飛ばしたくなる。俺は良之に優しく微笑みしゃがみ込んだ。
「何言ってんだよ…俺達親友だろ?お前との約束を破るわけ無いじゃん……」
「翼…今のお前が天使に見えるよ!」
「だから立て…へこたれるな!」
「あっ!ああ!よっしゃー!千里ー!愛してるぜー!」
そう言って良之は千里を追い掛け行ってしまった。
単純な奴だぜ。俺は九割めんどくて受け流したまでだ。悪く思うなよ良之。
その時俺の左手をギュッと握り締められた。
「和奏?」
「行こ!」
止めろ!その笑顔は可愛すぎる!
と、まあそんな冗談は置いといて俺は逆に和奏の右手を握り締め歩き出した。
はい!と言う訳でプレイバック!プレイバック!
このお話はまだ序章に過ぎないぜ!
それでは、お話は少し戻って再スタート!
アクション!
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