第2章 中学生活

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吐き気がする。 窓ガラスを打ち付ける春風の強いびゅうびゅうという音も、今の僕には嫌な音にしか聞こえなかった。 お腹がキリキリ針でつつかれてるように痛い。 頭の中は深緑の迷宮に閉じ込められたかのようにぐるぐるし、息が詰まる。息苦しい。 なんだこれ。 とにかく 学校には行きたくない。 みんなが僕のことを悪い日本人だという。 母が日本人だから半分は日本人かもしれないけど...... でも 僕は韓国人だ。 韓国人なのに....... 僕は日本人じゃない......
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