第2章 中学生活

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僕はこの3月、中学生になった。 母は「韓国って入学式に桜がないから、入学した気になれないね」って残念そうに言ってた。 ここ韓国は3月に入学するのに、日本は4月らしい。 晴れ渡る空は高いが3月の春風はまだ冷たかった。 中学校は歩いて20分と近い。 おなじ小学校出身が半分いて、同じ中学校に入学する。 大きめに作られた制服は僕には合ってなくて...... そう......自分の制服じゃなくて他人のものを借りて着ているようだった。 中学校に入って新しい環境に不安一杯で何か分からない感情も入り混じり、より僕の心を複雑にした。 新しいクラスに友達ができるだろうか。 なんて話したらいいだろうか。 先生は怖い先生だろうか 5月には試験があるけど勉強ついていけるだろうか。 不安が一杯だった。 でも新しい教室に入ると、 幼稚園の時からの親友、テハンが一緒のクラスだったのでちょっとほっとした。 入学式を終えて一ヶ月ほどたったある日、事件が起きた。
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