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「お前日本人野郎だろ。歴史の先生が言ってたぞ。
日本人は昔俺らを侵略して、いろいろなもん奪ったって。
今も独島(竹島)も自分らの島だって言い張ってるじゃんか。
日本人って悪い奴らだ。
お前の母さん日本人じゃん。お前も悪い奴だ。」
放課後 掃除を終えた教室で帰る準備をしていた僕を、同じクラスのイェソンと他のクラスメート三人が取り囲んだ。
廊下は、他の生徒がふざけている声や、あわただしい音で、ザワザワしていた。
身長175cmのイェソンが、赤鬼のごとく155cmの僕を上から見下ろし威圧してきた。
つんつんしたスポーツ刈りカットに体重も90KGくらいありそうな図体で僕から見れば本当に赤鬼のようだった。
上から抑えられたらその重みで僕は動けないだろう。
この威圧感に身体がこわばる。
しかしそれと同時に頭にガスバーナーの青白い火がを点火したかのように怒りがカァーと込みあがってきた。
「違う僕は韓国人だ。」
クラスの残っていた生徒達が僕の大声に一斉に僕を見た。
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