13.No Regret

3/21
418人が本棚に入れています
本棚に追加
/21ページ
「リナの言うとおり 随分と俺は汚れてしまったんだよ。 だから真っ白すぎるあんなお嬢様、 世界が違うって。 何から何まで合わないと思ってた。 それがさー、正月にほら、 中田くんがリナとヤリたいからって 俺とレミちゃんを厄介払いしただろ? あの数時間がさあ…。 とにかく店はどこも休みだし、 ただブラブラ歩いてたんだよ。 いつもの俺なら青姦ってところだけど、 相手がレミちゃんだしさ。 当たり障りのない会話して、 ちょっとずつお互いの共通点とか、 興味のあることとか探ってな。 考えたら俺、そんなことしたこと無くて。 毎回いきなりベッドに直行してたから、 普通の恋愛を経験してないんだ。 レミちゃんのさー、 チラチラこっちを見るあの恥じらい方や、 何でも素直に反応するところとかさ、 すげえ、甘酸っぱいのな。 これが青春ってヤツだと思ったら、 時間が逆戻りして。 書ける…って思った。 俺、真面目な恋愛小説を書くよ。 たぶんそれは レミちゃんがいないとダメなんだ。 だから、せめてリナは認めてくれ。 なあ、レミちゃんも認めて欲しいよな?」 その声に書斎からレミが顔を出す。 「レ、レレレミ?!どうしてココに…」 「うふ、駆け落ちして来ちゃった」 はああああっ?!
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!