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タタタタッ、
バトンを持ってレミが走っています。
パシィッ、
リナがそれを受け取りました。
そんなワケでココからリナに戻るよ!
<『裏ロールッ!』ここまで>
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<『表ロールッ!』ここから>
「あ、リナ。
俺、レミちゃんと付き合うことにした」
1カ月ぶりに東京へ戻ってきたカオルが
軽くそう言ったので、私も軽く返した。
「ダメ」
「えーっ、皆んな同じこと言うなあ」
心臓がドキドキする。
「ま、まさか『皆んな』って…。」
「レミちゃんの両親に挨拶しに行ったら、
即行で断られちゃってさー。あはは」
でしょうね。
ええ、そりゃあそうでしょうね。
あの強欲なお父さまのことだ、
レミを政略結婚させたいに決まってる。
「えっと、まさかレミと寝てないわよね」
「ネター」
軽い、軽すぎる。
しかも一応、照れているッ。
「なんで?!
手を出さないって言ってたじゃない。
私生活が充実したら小説書けないって、
なのにレミをどうして汚すのよッ」
「ぶう。俺を人でなしみたいに言うなよ」
どうやら軽く話すのは照れ隠しのようで。
カオルはその口調とは裏腹に、
熱い想いを語り始めた。
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