13.No Regret

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タタタタッ、 バトンを持ってレミが走っています。 パシィッ、 リナがそれを受け取りました。 そんなワケでココからリナに戻るよ! <『裏ロールッ!』ここまで> --------- <『表ロールッ!』ここから> 「あ、リナ。 俺、レミちゃんと付き合うことにした」 1カ月ぶりに東京へ戻ってきたカオルが 軽くそう言ったので、私も軽く返した。 「ダメ」 「えーっ、皆んな同じこと言うなあ」 心臓がドキドキする。 「ま、まさか『皆んな』って…。」 「レミちゃんの両親に挨拶しに行ったら、 即行で断られちゃってさー。あはは」 でしょうね。 ええ、そりゃあそうでしょうね。 あの強欲なお父さまのことだ、 レミを政略結婚させたいに決まってる。 「えっと、まさかレミと寝てないわよね」 「ネター」 軽い、軽すぎる。 しかも一応、照れているッ。 「なんで?! 手を出さないって言ってたじゃない。 私生活が充実したら小説書けないって、 なのにレミをどうして汚すのよッ」 「ぶう。俺を人でなしみたいに言うなよ」 どうやら軽く話すのは照れ隠しのようで。 カオルはその口調とは裏腹に、 熱い想いを語り始めた。
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