13.No Regret

4/21
418人が本棚に入れています
本棚に追加
/21ページ
訊けば今朝、ココに着いたばかりだと。 「小野寺さんの仕事を邪魔したくないの。 お姉ちゃんのところに暫く泊めてよ」 「ええっ?! か、駆け落ちなのにいきなり別居??」 カオルもそこで爽やかに言った。 「リナ、そうしてくれないかな。 レミちゃんがいるとついヤッちゃうから」 「……」 「俺だけ一週間ほど先にこっち戻ってて、 久々の再会だったもんで、燃えちゃった。 もう3回ほどヤッちゃった。あはは」 「……」 「レミちゃん、名器なんだよねー。 『ミミズナントカ』ってやつ。 もしかしてリナも?? だってほら、あの中田くんが夢中だし。 そういう体質なのかもな、成田姉妹って」 「……」 「俺、さっき言った通り、 純文学に取り掛かろうかと思ってて。 ある程度エロ小説の方を片付けるからさ、 ちょっとだけレミちゃん断ちさせてよ。 あ、でも最後にもう1回だけやらせて」 「……」 3回、さらにもう1回。 ちょっとだけ羨ましい。 ナカダ氏ってば今、 竜ケ崎の奴隷状態で不在なんだもん。 しゅん。 「わ、分かったわ。 カオルにはいろいろとお世話になったし。 泊めてあげます。 でも、いつまで駆け落ちを続けつもり? 何か策はあるの?」 「うーん。…考え中」 た、頼りないな。 大丈夫なのかこの人たち。
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!