年下の彼?

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今日は高度な精霊を召喚する為に図書室でお勉強ですの。 火や風を操る精霊を召喚するのはとても難しく、中でも『時』をつかさどる精霊は最も難しいとされ召喚術の研究機関でないと無理とされているのです。 専門書を何冊か読んでみましたが、この学校の施設では不可能なようです。 試しに私は紙を取り出し簡単な魔法陣を書くと『時』の精霊を呼び出す事を試してみました。 すると、魔法陣は輝き煙が出始め『ポン』と軽い爆発して猫のぬいぐるみの様なモノを召喚してしまいました。 「誰だ!!!図書室で召喚術を使ったのは?」 不味いですの、先生ですの、私は猫のぬいぐるみを持って図書室を後にしました。 いつもの空き教室で猫のぬいぐるみと睨めっこです。 「言葉は分かりますか?」 「何だ、にゃあ?」 うーん、使い魔でもないし、やはり何かの精霊のようです。 「お名前は何ですか?」 ぬいぐるみのようなモノはめんどくさいようにして。 「シータと言う事にしておこう」 うぅぅ、変なモノを召喚してしまったな。 仕方ない、魔法陣を使って消術を掛けよう。 私はシータを召喚した紙を取り出してみると魔法陣は跡形もなく消えていました。 どうしよう、消術が出来ない。 「どうした、アリス?呼んでおいで返すつもりか?」 「どうして私の名前を?」 「こう見えても『時』の精霊だからな」 は?魔法陣一枚で『時』の精霊が呼べるわけがない。 「その目は疑っているな。よし、時の流れを止めてみるぞ」 ――――……。 「どうだ、凄いだろ」 「あのー?何も起きませんでしたよ」 「そら、そうだろ、お前も止まっていたからな」 「……」 「久しぶりの世界だしばらく、やっかいになるかのう」 可愛くない、可愛くない、可愛くない、異界スライムの方がまだましです。
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