年下の彼?

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などと思っていると瞑夜さんが空き教室に入って来ました。 「何です?その不細工な猫のぬいぐるみは?」 瞑夜さんはシータを見るなりつい不細工と言ってしまったようです。 「ですよね、このぬいぐるみに憑りつかれてしまって」 「お前ら失礼な。シータという名があるぞ」 怒るシータを見て瞑夜さんは首をかしげました。 「先輩、精霊のようですが何の精霊ですか?」 「自称『時』の精霊だそうです。何かの野良精霊を間違えて召喚してしまったようなのでが……」 「もう、怒ったぞ、我の奥義を見せてやる、これは時空の流れに微妙に生じる摩擦から生まれるエネルギーを集約して放つ技だぞ、この建物ごと消え失せてしまえ」 そう言うとシータの目が光、 『次元崩壊波……』 空き教室に雷が生じてシータに直撃する。 「にゃににににににに……」 黒焦げになったシータは 「本来召喚この娘にはされないはずが次元の端末に穴が生じて何らかの偶然に召喚されてしまった為、我の力が多次元化して逆流したのか……無念」 と言い残してパタリと倒れる。 こうして何も出来ない『時』の精霊を飼う事になったのでした。
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