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私は翌日、何時もの様に登校した。
空は快晴で清々しい朝だった。
そう、私がアリスでありアリスで無いのを知っているのは生徒では瞑夜さんだけです。
「先輩、おはようございます」
「おはよう」
後ろから声をかけられ返事をかえす。彼にとって高校生の私はどう見えるのかしら……。
等と考えながら歩きながら話す。
「午後の精霊召喚の実習の為に昼休み大丈夫ですか?」
あ、精霊召喚術を教える約束だった。
「はい、私も楽しみです」
男子と会話がこんなにも続くのは何時ぐらいぶりだろう。
そうだ!瞑夜さんと何時でもいられる様に願いを込めて特別な『使い士』を召喚しよう。
そして、
私たちは学校の中庭に進み、お皿に砂を入れて魔法陣を描く、そして、召喚儀式を行うと砂小さな人型の人形が現れ動きだす。
「こんにちは、私は『デイ』心、生活を映す存在、つまり、あなた鏡です」
「さすが!こんな高度の召喚が簡単にできるなって!」
瞑夜さんは私の召喚した人型を物珍しそうに眺めている。
「う、ぅ……そんなに褒められると言葉に詰まります」
「僕も作ってみるよ」
瞑夜さんは不慣れな様子で魔法陣を描き召喚儀式を行うが少し砂が盛り上がるだけであった。
「ダメか……」
「そうなか?瞑夜さん私に素直に聞きに来ました。とても、素直で綺麗な心です。召喚儀式は心の鏡。磨くのは大変ですけど大切なことです」
私たちは和やかな笑みを交わしました。
とても、ステキな時間が流れていました。
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