年下の彼?

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今日は召喚術についての基礎知識の授業だ。 「え、召喚術とは術者が思念を込めて印、ここでは簡単に印と呼びますけれど実際は複雑な物が多く魔法陣とも呼ばれます。で、印の形より召喚されるものが決まるのはあたり前ですね。しかし、術者の思念の集中力など個人的な要素が有り、その要素を補うのが、この学園の目的の一つでもあります。ここで炎を召喚したいのですが安全性のためエアダンを召喚します、エアダンと言っても大きな音がするだけです」 先生が魔法陣を書き軽く念じると魔法陣の上で『パン』音がした。 「はい、成功です。これは印の上に多少の空気を召喚して圧縮しただけの簡単なものです」 私にとっては簡単な召喚術ですが、基礎の術式は高度の召喚には無い難しさが有るので気は抜けないです。 「では皆さんもやってみましょう。安全性の為、魔法陣はコピーしたものを使います。 簡単に言えば一定以上の出力はどんな術者でも出ません、しかし、もちろん何も勉強せずにトライしても何も出ませんので……ま、これはテストで無いので気楽に挑戦してください」 授業を終え召喚実習室から帰る所です。 あの教室は意外と設備が充実しているので魔界から魔族を召喚しようと思いましたが、失敗。異界スライムを召喚してしまい……あの時は大変でした。
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