年下の彼?

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「アリスさん、今暇している?」 「はい?」 「召喚術の課題レポート教えて」 クラスメイトの女子である。そう、召喚術に関しては、私は頼られる事が多い。 悪い気はしないのだが、教えるのも大変である。 一階の空き教室で教える事になってしまった。 「え~と、この問題は一年生の復讐問題ね」 うん?瞑夜さんだ、丁度よい。 廊下を歩く瞑夜さんに声をかける。 「瞑夜さん、この子の課題レポート見てくれない」 「せ、先輩……」 「大丈夫、君なら出来る」 それは召喚術の発展の歴史をまとめるレポート課題であった。 一年生はまず歴史の知識が必要なのである。 私も歴史については少し疎いので助けを借りるとこにした。 『召喚術は古代ギリシャで生まれ中世ヨーロッパで発展して産業革命で科学と結ばれ……』 話し始めたのは私の召喚したデイであった。流石、私、一味違うなどと浮かれえていると。 「続きは明日にでもしよう」 そう言うとデイは鞄の中に入ってしまった。 飽きっぽい、性格は誰に似たのか。 結局三人で教科書を見ながら大苦戦の一日でした。
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