年下の彼?

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瞑夜さんは意地悪なのです。 私の苦手な数学の課題まで聞いてくるのです。 「アリスさんは何でも得意ですよね?」 せめて微積位なら何とかなるけれど確率は……。 困った私を見て 「召喚術における成功と失敗の確率の関係は分かります?」 「それは術者の経験とその時のマインドが関係してくるから数学みたいに答えは一つでないのよ。例えば上級魔族を召喚するには生贄が必要な場合あるの。だから確率では表せないの」 「流石先輩。で、数学の確率は解かりますか?」 「俺が教えてやろうか?」 鞄の中からデイがすすと出て来る。頼りになる。 デイは問題を見ると。 「黒猫だ、黒猫に頼むと良い」 そう言ってデイはすすと鞄に戻っていった。 「先輩?黒猫を召喚出来ます?」 うーん、賢い生物では召喚術でも高度なもの、私も試した事がない。 「まず、図書室に行って生物の召喚法を調べて、魔石の類の道具が必要なのでそれを先生から借りて、それから……」 「確率は自分で勉強しますね」 ま、こんな日もあるかな。
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