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食事は流石に仕事が忙しく一緒に摂れないと祖父母は帰っていったようで、那智とのんびり食べることが出来た。
「悪かったな」
「何が?」
「あの馬鹿どもだ」
「なかなか個性的だったけど……」
「あの二人は分家とはいえ当主であるにもかかわらず自由すぎなんだ。まぁ、お前に会いたがっていたのは事実だから、勘弁してやってくれ。最後の日の晩餐は……」
「逃げるの?」
「多分逃げたくなるぞ?」
「帰りまで忘れておくことにする」
「明日なんだがな、船の手配はできたんだ。近くに見えると言っても一時間はかかる。船酔いとかしないのか?」
「分かんない。乗ったことないから」
「あちらでも滞在するから薬は持っていけよ?」
「うん、カバンに入れておくね」
夕食は南で今人気の、つみれ汁だというが、同じ魚が使われているのか食感が肉団子のようで、肉汁がすごかったが、それでも生野菜はあまりなく、暖かいところだから、すぐに痛むので火を通した料理が多いと言っていた。
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