港町

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コンコン__ 「はい」 「失礼します。……その狐達は……」 「あ、僕の狐達だよ?ほら、挨拶して」 「こんにちは。どうもよろしくです」 と金と銀が頭を下げ、翡翠もキョロキョロしてから同じようにお辞儀をする。 「こんにちは。よろしくお願いします」 「どうしたの?」 「それが、奥様も到着されまして……」 「え?冬弥さんが逃げろって言ってた意味がわかった気がする……」 「逃げろですか?なんとなく意味はわかりますが、お会いしたいとのことで、応接間にてお待ちです。一度会われておいたら後は楽かと」 「風の一族が言うんだからそうした方がいいんだろうね。ちょっと待ってね」 車椅子に移動し、みんなは絵本読んでいたらおとなしいから部屋にいてもいいかと聞くと、大丈夫だと言うので、行ってくるねと部屋を出る。
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