港町

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南の国では漁業が盛んであったが、沖にいる大きな魚は海の主様と呼ばれ、主様の姿の見える周りでは漁が禁止されていた。 ある時、あの魚を捕まえようと五人の若者達が沖に行き、網やモリなどの道具を沢山使い、ついに主様を仕留めた。すると、どこからともなく大きな波が来て、五人は海に沈み海の中で主様を殺してしまったことを詫びた。 それが五島が出来たとされる由来とそれている。 その横の地図に五つ丸があり、大陸の端から見ても明日行く島がその一つだとわかる。 「ほかの島はどうなったんだろう?」 ページをめくると次は違う話になっていて、残り四つの島のことは書いてなかった。 「気になるなぁ……」 「雪ー、ひーちゃんが寝ちゃう……」 「え?寝てたよね?」 「どんぶらこっこーって言うと寝ちゃう」 「なんでそれで寝れるのかわからない!翡翠、今寝たら夜寝れないよ?」 「むー!」 「はいはい、むーは駄目なの」
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