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「お前が雪翔か？」
「はい……」
「ええい！離せ！雪翔くぅーん良く来たねぇ、ジイジ会いたかったんだよーぅ」と飛びかかってくる。
「え？あの、待ってください……僕足が……」
「おお、そうだった！ごめんよ？つい嬉しくって。那智なんか、連絡の一つもよこさないからさぁ、こっそりと社に影おいておいたんだよねぇ」
「ほう、それで来るのが早かったのかもうろくジジイ。出ていけ、雪翔の教育に悪いわ！」
「那智、パパに向かってその言い方ひどい！ママに言いつけるよ？」
「勝手にしろ。何しにきた！」
「雪翔君見に来たんだよ？」
「帰れ……」
「あの、那智さんのお父さん？」
「一応な」
「オカマさんなの？」
みんな笑いをこらえていたが、冷静な那智だけは「馬鹿な喋り方をするからだ」と怒っている。
「あー。ごめんごめん、そんなんじゃない。ちょっとからかっただけだ。 私の事はジイジと呼んでくれ」
「お祖父ちゃんじゃなくて？」
「兄の方はそれでいいが、爺さんなどとまだ呼ばれたくはないのでな」
「はぁ……」
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