こっくりさん!

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その頃は・・・いわゆる、ブームは終わり・・・また中にはこっくりさんで、小学生の頃ひどい目にあった者達もいて・・・学校でやる者も見かけず・・・学校側も、以前ほど気にかけてはいなかった・・・ 俺達が、興味を持ったのは・・・その頃だった・・・ ある日、仲間のひとりN君が・・・学校で、〝買ったばかりのシャープ・ペンを無くした!!!〝と騒いでいた そこへ誰かが、〝ちょうどいいから、こっくりさんをやって・・・シャープ・ペンを探してもらおうぜっ!!!〝と、言い出した・・・ その時は、10名くらいのメンバーが居たと思う・・・ こっくりさんをやる時に必要な物は・・・色々な項目を書いた紙と10円玉が一枚だけ・・・まことに、手軽なオカルト遊びだった・・・その頃の、俺達にとっては・・・ 言い出しっぺの2人が、学校の机の両側にすわり・・・机に紙を広げ、10円玉を鳥居の所に置く・・・そして、ちょっとした呪文めいた事を言うと・・・2人が人差し指を乗せている、10円玉がするすると動き出す・・・ そこへ、誰でもいいから・・・聞きたい事を、質問する・・・その質問に、こっくりさんが答える・・・質問が終了したら、御礼の〝油揚げ〝を食べて帰ってもらう・・・と、いう流れだった・・・ これが・・・最初の頃は、和やかにすすんだ・・・それに、味を占めて繰り返すことになる・・・そして、少しづつヤツは怪しげな事を言い出すようになる・・・ で、たいがいの人は・・・何か、肝を冷やす様な事件のあと・・・こっくりさんを卒業する様だ・・・
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